余命宣告~2~
2009.6.21
鼻のチューブのせいで、眠れない夜をもう一晩過ごしました。
相変わらず吐き気はひどいですが、なるべく我慢して、こみあげる吐き気を抑えることができるようになってきました。
慣れ、って怖いです。
こんなとても苦しいことに、慣れてしまうなんて。
全身の筋肉がこわばる嘔吐を繰り返し、体力の限界を感じながらも、意識を保っていられるなんて。
主治医の先生は、昨日からとても冷たくなりました。
先生も、人間なんだなあと思いました。
これまで先生を信頼して、耐えてきたことが色々と蘇ってきます。
痛かったことも、怖かったことも、ありました。
特に抗がん剤を打つにあたっては、髪の毛が一本残らず抜けてしまいましたが、いつかまた生えるという言葉を胸に、涙をのみました。
それでも、もう助かる見込みのない患者には、ご自分でも気づかれないでしょうが、よそよそしくなってしまうものなのでしょう。
「この患者に時間をかけてももはや意味はない」
全身から、そんな雰囲気を出していました。
もはや私は、余命2ヶ月を切りました。
今日はそういうお話でした。
静脈瘤もできて、いつ出血が起きてもおかしくない状態であること。
出血が起きたとしても、もう輸血を行う予定はないこと。
内視鏡や鼻からのチューブで、私に苦しい思いをさせることはしないということ。
調停だとか、裁判だとか、そんな長引きそうな話は、もうやめたほうがいいということ。
いかに、自分らしく最期を迎えるか、それを考えて下さい、ということ。
絶望だけがこだまする病室で、私は、音もなく涙を流し、声もなく泣きました。
もう、私は助からないのだという現実と、まっすぐには向きあえないでいる自分がいました。
ただただ、息子の顔だけが頭に浮かんでは消えていきました。
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鼻のチューブのせいで、眠れない夜をもう一晩過ごしました。
相変わらず吐き気はひどいですが、なるべく我慢して、こみあげる吐き気を抑えることができるようになってきました。
慣れ、って怖いです。
こんなとても苦しいことに、慣れてしまうなんて。
全身の筋肉がこわばる嘔吐を繰り返し、体力の限界を感じながらも、意識を保っていられるなんて。
主治医の先生は、昨日からとても冷たくなりました。
先生も、人間なんだなあと思いました。
これまで先生を信頼して、耐えてきたことが色々と蘇ってきます。
痛かったことも、怖かったことも、ありました。
特に抗がん剤を打つにあたっては、髪の毛が一本残らず抜けてしまいましたが、いつかまた生えるという言葉を胸に、涙をのみました。
それでも、もう助かる見込みのない患者には、ご自分でも気づかれないでしょうが、よそよそしくなってしまうものなのでしょう。
「この患者に時間をかけてももはや意味はない」
全身から、そんな雰囲気を出していました。
もはや私は、余命2ヶ月を切りました。
今日はそういうお話でした。
静脈瘤もできて、いつ出血が起きてもおかしくない状態であること。
出血が起きたとしても、もう輸血を行う予定はないこと。
内視鏡や鼻からのチューブで、私に苦しい思いをさせることはしないということ。
調停だとか、裁判だとか、そんな長引きそうな話は、もうやめたほうがいいということ。
いかに、自分らしく最期を迎えるか、それを考えて下さい、ということ。
絶望だけがこだまする病室で、私は、音もなく涙を流し、声もなく泣きました。
もう、私は助からないのだという現実と、まっすぐには向きあえないでいる自分がいました。
ただただ、息子の顔だけが頭に浮かんでは消えていきました。
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