fc2ブログ

吐血

2009.6.19

19時。息子が学校の宿題を終わらせたようです。
息子と夕飯を食べました。今日の献立はとても手抜きです。
レタスを半玉ぶんも敷いたお皿に、あじのお刺身をたっぷり乗せて、ポン酢をたっぷりかけて出来上がり。たまには、こんなさっぱりしたのもいいでしょう?
私は、ほんのひときれだけ、お刺身をいただきました。
あと、さいの目のお豆腐をたくさん入れたお味噌汁を一杯、いただきました。
息子が、残りのお皿全部をペロリとたいらげました。
レタスもすっかり綺麗に食べてくれました。
にんじんしいたけゴボウ油揚げ、それに切り干し大根、ひじきにしいたけを入れた炊き込みご飯を、一回おかわり。冷めてしまいましたが、お豆腐の味噌汁も、飲みました。
何でもおいしそうに、もくもくと食べる息子の顔、大好きなのでずっと見ていました。
「ごちそうさま!」「ごちそうさま。」

デザートに手作りヨーグルトのパックをひとつあけて、二人で食べました。
もう明日には500mlの牛乳パックを買ってこなくちゃ、などと考えながら食べました。
カスピ海ヨーグルト、もう1ヶ月くらいになります。作り続けて。
酸味がぜんぜんなくて、おいしくて大好きです。息子も。

今日は洗い物も全然出ませんでした。
それでも、食洗機が一生懸命お皿やまな板を洗い始めました。
私はといえば、お釜にたくさん残った炊き込みご飯をラップに包んで冷凍庫にしまい、そのお釜を洗うだけでした。
そうしているうちに、お風呂がちょうど沸きました。
息子に声をかけて、先に入らせることにしました。

私は、いつもの痛み止めを飲んで、少し横になることにしました。
なんだか具合が悪かったんです。朝から。
いえ、考えてみたらほんとは昨日もおとといも、お腹が痛くてたまらなかったんです。
だから、とんぷく薬も、珍しく何度も飲んでいました。

横になっていても、ちっとも気分がよくなりません。なんだか疲れていて、吐き気がしてきました。
気持ち悪い…どうしてだろう…お腹がどんどん膨らんでいく…
のろのろと起き上がって、仕方なくトイレに向かいました。昨日から、まともな固形物は食べていませんでしたが、それでもさっき食べたものを吐き出せば、少しは楽になるかと思ったんです。
実際、トイレのドアを開いて便器を見た途端、強烈な吐き気がどっと襲ってきました。

その瞬間、鼻から、口から、一気に噴き出しました。

真っ赤な真っ赤な、血でした。
びっくりしました。生まれて初めて、鮮血を吐きました。
吐き出すたびに、サラサラ、サラサラ、というなんだか不思議な音がしました。
どんどん目の前が赤く広がっていきます。あんまりびっくりしたせいか、血の味すらしませんでした。

しだいに、サラサラ、サラサラという音だけが聞こえて、目に入るものは目の前の赤い水だけになっていきました。どうしよう、どうしたらいいんだろうと頭の中でぐるぐると考えてみますが、とりあえず吐き気がひどくて、吐くことだけしかできません。
いったいどのぐらい血を吐いたんだろう、とぼんやりしはじめたとき、ドアをノックする音がしました。


「ママ?だいじょうぶ?」

息子がお風呂からあがって、異様な気配に気づいたのでしょう。
それはまるで気つけ薬のように、はっきりと私の意識を取り戻させてくれました。
私ははっとして、すでに吐き気がおさまっていることに気がつきました。
慌てて顔をトイレットペーパーで拭き、一気に今吐いた血を流しました。
そして、急いでドアを開け、息子に「ごめん、ママこれから病院行くね。ちょっとね、なんていうか、血を吐いちゃったのね。たぶんそのまま入院になると思うから」と伝えました。
息子は、「うん、わかった」とうなずきました。
これまでに何度となく入退院を繰り返してきた私を見てきましたから、慣れたものです。
ただ、さすがに血を吐いたというのは初めてでしたから、驚いていました。

「ママ、入院の準備急いでするから、あなたはおばあちゃんに電話してくれる?」
「うん、番号教えて」

そんなやりとりをしながら、私は、緊急入院用に荷物をある程度まとめて詰めてある、キャリーバッグを確認しました。スリッパ、着替えや洗面道具、タオルなど、必要なほとんどのものは詰まっています。
あと入れなくてはならないものは、普段使っているノートPCとその周辺機器(私のいつも入院している病院では、ノートPC持込OKなのです)、それに、退院する時用の服だけでした。着替えはしないで、この室内着のままで病院に行こうと決めたからです。ほんの少し、さっきの血の飛沫がついていましたが、かまいませんでした。だって、結局病院に着いてもまた血を吐いたりするでしょうから。

息子のかけた電話が、実家の私の母とつながったようです。
「もしもし、ばあちゃん?ママが血を吐いちゃって、入院するって。・・・うん。・・・うん、119番だよね?」
とか、そんなことを話しています。
「ありがとう、準備はすぐ終わるからね。じゃあ電話かわってもらえる?」
息子から受話器を受け取り、母に事情を説明しました。
そしてすぐに119番に電話をしました。

私は状況を説明しながら荷造りを終わらせ、救急隊員の方は私の話を聞きながらこちらに救急車を走らせました。
サイレンが遠くから聞こえて来ました。息子は窓の外を見ながら、「ママ、来たよ!」と教えてくれました。
私は、「それじゃあ、きちんと明日も塾の宿題やってね」とか、「しばらくママごはん作ってあげられないけど、パパにちゃんと食べさせてもらうのよ」とか、来週からプールの授業が始まることだとか、思いつく限りのことを息子に言い聞かせて、さっきの真っ赤な血を忘れようとしました。
でもやっぱり、次第に強い吐き気がまたこみあげてくるのを感じていました。

玄関先に荷物を置いて、またトイレに向かうまでのたったの数秒が、このときはとても、長い長い時間のように思えました。
ドアを開け、便器に手をかけた瞬間、またさっきの真っ赤な血が、すぐさま目の前に広がりました。



↓生温かく見守ってくれる方は、クリックして下さいね。

スポンサーサイト



テーマ :
ジャンル : 心と身体

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
↓これまでのお客さま
プロフィール

のん

Author:のん

月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
↓メッセージをどうぞ(管理人にのみ送信され、ブログ上には表示されません)

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
花束お届け
父の日・ギフト・花束・母の日
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
↓ケータイで読みたい方
QRコード