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ガンとの対話

2009.6.28

お通じがありました。
トイレに行けるようになったことが、一番心理的に大きいでしょう。

ベッドの上で、簡易便器をお尻に敷かれ、寝た姿勢のまま「どうぞ」と看護師さんに言われても、とてもできるものではありませんでした。
吐血したこともあって、へんに腹筋に力を入れすぎたら、また出血するのではないかと不安でしたが、便座に座って目を閉じただけで、すんなりと出てくれました。

便秘をまったくしたことがありませんので、今日までなんともいえない嫌な感じがありましたが、朝と夜で二度のお通じがあり、とてもすっきりしました。

それから、今日からお水(お茶)を飲んでもいいということになりました。

自分の口で水を飲み、自分の足でトイレに行って、排泄ができる。

たったこれだけのことですが、人間らしい自分を、取り戻せた気がします。

まだ右手には点滴のルートが取られたままで(針が血管に刺さり、栓された短い管がついたままの状態)、左手の点滴はモルヒネとブドウ糖が入っています。
心電図用にペタペタとシールが貼られ、いい加減かゆくなっていますが、まだ心電図モニターは外されないようです。
寝返りを打つのもいちいちコードが身体にまとわりついて、きちんと眠れません。


肝臓が非常に弱っているので、横になって、できうる限り安静にしているべきなのですが、ベッドを起こして、こうして日記を綴ることは許されています。

先日まで鼻から入っていた憎憎しいチューブのせいで、まだのどがヒリヒリと痛みます。
久しぶりにそっと飲んだ白湯は、そんなのどをすーっと潤してくれました。

水を飲んで、2日ほど特に腹痛が起きたり吐き気が起きたりしなければ、流動食を開始するそうです。

1秒たりとも休むことなく広がり続けるガン細胞に蝕まれた、私の内臓。
それでも、コップ1杯の水を受け入れてくれました。排泄機能を果たしてくれました。

私は、女性としてはもうすっかり、お世辞にも若いとはいえない年齢になりました。
でも、医学的にはまだまだ「若い」体らしいです。
おかげで細胞分裂が活発なため、それに乗ったガン細胞の広がりもずっとずっと速いのです。

リンパに乗って、血液に乗って、どんどん全身にガン細胞が散っていきます。
私を殺すために。
一日も早く、私の命を奪うためだけに。

「お馬鹿さんね…それ以上あなたの仲間を増やしたら、あなた自身も生きられなくなるのよ…」

そっとお腹に両手を当てて、ガン細胞に話しかけました。





なんとかして、この進行を止めることができたなら。

奇跡が私を選んでくれたなら。


そんな淡い願いを抱きながら、カノンを聴いています。






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